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人気の女性アイドルが登場し、盛んに宣伝しているTVCMに影響されたわけでは無いだろうが、最近、薄毛や抜け毛で若ハゲの不安を訴える若者は急増しているのだ。「そういえば、最近抜け毛が目立つし、フケやカユミも結構ある。このままいくと俺も若ハゲの仲間か、彼女もできなくなるしどうしよう・・・・・」というわけである。
これが俗に言う「頭髪不安症候群(シンドローム)」であるが、単なる不安ですめばいいものの、男性型脱毛(いわゆる若ハゲ)は進行性であるだけに、何の手だてもしなければ、数年後には確実にハゲあがっていく。
20代、30代の若者はもとより、40代、50代の男盛りの壮年でさえ、できるならばツヤが良く黒々とした頭髪をいつまでも維持したいと願っているからである。
それが既に20代、30代で若ハゲの兆候が目立つならば、その不安や心配はなおさらだろう。実際、自分の薄毛が気になり始めると、他人の視線を気にしすぎたり、引け目を感じたり、容貌に自信を失ったり、人前で話したり、異性と接することを避けたりする人は案外多い。
なかには自分に自信がもてなくなり、出社拒否や対人不安に陥ってしまう人もいるようで、そうなるとたかが薄毛・抜け毛ではすまされず、悩める本人にとっては人生を左右し、不治の病のように重くのしかかってくるのである。

実際にどんなタイプの人が若ハゲになりやすいのだろうか?結論から言うと、両親、祖父母といった親族に若ハゲの人が一人でもいれば、あなたはハゲ家系になっており、程度の差はあれ若ハゲの可能性を持っている。
頭の形では、頭が大きく左右に突き出している人が最も若ハゲになりやすい。さらに言えば、食生活が不規則でストレスを過多に感じる生活をしている人もなりやすいと言えるだろう。
それでは、どのように毛は抜けるのか?黒く硬くて多い毛がどうして軟らかく薄くなってしまうのか?成人の場合、10万から15万本の髪の毛があり、それらがすべて、生まれて伸びては抜け落ち、抜けた後再生するということを繰り返している。
髪の毛の寿命は、男で2〜5年、女で4〜7年と言われている。健康であれば、5〜7年が多い。そのあいだ毛はたえず伸び続けているわけではなく、一定期間(2〜7年)成長すると(成長期)毛根部の細胞分裂がストップする。つまり、成長が停止し、毛は棍棒状(棍毛)となり、同時に毛根は、徐々に皮膚の表面に押し上げられ、約2〜3週間の中間期(退行期)を経て、休止期(2〜3ヶ月)に入りやがて抜け落ちる。
ここで髪の毛はいったん生産をやめ、休息する。そして4〜6ヶ月後、また新しい成長期の毛(うぶ毛の段階の早期成長期毛)が再生してくる。この一連の周期を繰り返す現象を「毛周期(ヘア・サイクル)」と呼んでいる。休止期に入った髪の毛は、まるで枯れ木のように、あやうい感じで頭皮にとどまっているが、やがて前成長期毛に押し出され外からの引力で抜け落ちる。
成長期毛は普通70〜80グラムまでの引力に耐える、なかなか強靭な存在で洗髪やブラッシング程度で抜けることはまずあり得ない。休止期に入り、毛頭部が元の2/3以下まで短くなると、軽く引っ張っただけでスッと抜けてしまう。こうして健康な人の頭髪でも1日に100本ぐらいはその寿命を終えて抜けているのである。

ハゲの予兆を感じる人は、試しに頭頂部や生え際の薄くなり始めた部位の髪の根元あたりを指先で数回引っ張り、抜いてみるといい。その抜いた髪の毛の中に、細く短い髪が目立つようなら要注意、至急、対策を講じる必要がある。さらに肉眼では見にくいかもしれないが、抜け毛の毛根部を調べると危険な抜け毛の存在がハッキリする。
普通、正常な抜け毛は、根元がふくれて棍棒状になっているものだが、異常な抜け毛は、先細りのゴボウ状になっている。これは正常なヘア・サイクルである退行期から休止期を経ずに、成長期の段階で病的に抜け落ちたからである。いずれにせよ、抜け毛の数もさることながら、その質を厳密にチェックすることが重要である。

ハゲている人の頭皮の温度は、正常な人の頭皮より約1℃低いと言われており、頭皮の温度を一定温度まで下げ、元の温度に戻るまでの時間を測ると、ハゲている人のほうが1分以上遅れるという実験データがある。
つまり「ハゲるのは頭皮の血行が良くない」との傍証になっているのだ。毛根には細い血管が何本も絡みつき、毛乳頭には極めて細い毛細血管が入り込み、それらの血管をとおして各種の必要な栄養が髪に運び込まれている。
血行障害が起これば、これら栄養分の供給がスムーズに行かなくなるので、毛母細胞の分裂も、毛の成長も思うにまかせなくなる。そして、ますますハゲが進行するというわけである。

薬事法では、人間の身体に使用するものを「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」に分けている。これらは効果の高さのグレードを示すもので「医薬品」は治療が主たるもので、用法を間違えると何らかの副作用があって危険というもの、「医薬部外品」は作用が比較的緩和で殆ど副作用なし、「化粧品」は、直接身体に与える効能、効果はもたないという意味合いをもっている。
発毛・育毛剤の商品は、その殆どが「医薬部外品」に分類されるもので、「医薬品」となるとごくわずかである。店の棚に並んでいる発毛・育毛剤をみると「薬用〜」という商品名を良く見るが、これは「医薬品」という意味ではなく、「化粧品」と区別する為に慣例にしたがって使用されてきた名称で、その殆どが「医薬部外品」の商品名であることが大半だ。
「医薬品」であれば薬局や薬店で売っている大衆薬と同じであり、あくまで薬。厚生労働省の認可のもとに製造、販売しなければならない。それに対して「医薬部外品」の方はやや規制が緩やか、薬事法によれば
・使用目的が原則的に定められたもの
・人体に対する作用が緩和なものであること
・器具、機械でないこと
以上の条件を満たすことを前提にして、育毛剤のほかにも口中清涼剤や腋臭防止剤、コールド液、生理用品などに適用されている。
育毛剤に関する「効能範囲」の取り決めは、以下の通り。
<医薬部外品>
養毛、育毛、発毛促進、脱毛の予防、フケ、カユミ
<医薬品>
医薬部外品の効能に加えて、脂漏性脱毛症、円形脱毛症、びまん性脱毛症
いずれにせよ、自分の体質やハゲ具合を考慮した賢い発毛剤・養毛剤選びをすることが大切である。
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